GA4の数値がおかしいと感じたら疑いたい「404」の影響

2026年 9月22日

GA4の管理画面を眺めていて、「なぜかページビュー数が増えている」「直帰率が急に高くなった」「特定のページの数値だけ辻褄が合わない」と感じたことはないでしょうか。原因を探ろうとしても、GA4のレポート上には手がかりが少なく、どこから確認すればよいか分からないまま時間だけが過ぎてしまうケースは少なくありません。

こうした違和感の原因として、意外と見落とされがちなのが「404エラー」です。本来ユーザーに届くべきではない存在しないページへのアクセスが、GA4の計測データに紛れ込んでしまうことがあります。この記事では、404エラーがなぜGA4の数値を歪めるのか、その仕組みと発生原因の種類を整理し、自社サイトで疑うべきポイントに気づけるようにすることを目的としています。

GA4の数値に違和感があるとき、まず疑うべき「404」

GA4の数値がおかしいと感じる典型的な症状には、次のようなものがあります。

  • 特定のURLだけページビュー数が不自然に多い
  • ある期間から直帰率やエンゲージメント率が急に悪化した
  • 存在しないはずのURLがランディングページとして計上されている
  • 参照元(リファラー)に見覚えのないドメインが並んでいる

これらの症状は、必ずしも404エラーが原因とは限りません。しかし、存在しないページへのアクセスが継続的に発生していると、GA4はそのアクセスも通常のページビューとして記録してしまうため、上記のような数値の乱れとして表面化することがあります。

GA4は「そのURLが本来存在するかどうか」を判定する仕組みを持っていません。ユーザーやbotがどのURLにアクセスしても、そこにGA4の計測タグが読み込まれていれば、GA4は淡々とイベントを記録します。つまり、404エラーが発生していても、それに気づかないまま計測データが積み上がっていく可能性があるのです。

サーバーが返す404とGA4が検知する404の違い

「404エラー」と一口に言っても、実は性質の異なる2つの視点があることを理解しておく必要があります。

1つ目は、Webサーバーが返す「HTTPステータスコード404」です。これはサーバーが「要求されたリソースが存在しない」と判断したときに返す、技術的に定義されたレスポンスコードです。サーバーログやステータスコードを確認するツールを使えば、どのURLで404が発生しているかを正確に把握できます。

2つ目は、GA4のレポート上で「404ページらしきもの」として見えてくるものです。GA4はステータスコードそのものを直接取得する仕組みを標準では持っていません。多くの場合、404ページのタイトルタグに「ページが見つかりません」といった文言を設定しておき、GA4のレポートで該当するページタイトルやパスを絞り込むことで、間接的に404アクセスを推測する、という運用になります。

この2つは似ているようで、まったく別の情報源です。サーバー側では確実に404と判定されていても、GA4側でそれを「404ページ」として識別できるかどうかは、404ページのタイトル設定やGA4の計測設定次第です。逆に言えば、GA4単体では「このサイトのどこで物理的な404が起きているか」を自動的に検知することはできません。GA4の数値だけを見て「404は起きていないはずだ」と判断してしまうのは早計であり、サーバー側のログや別の確認手段と突き合わせて初めて、実態が見えてきます。

404が発生する主な原因を種類別に整理する

404エラーは、発生源によっていくつかの種類に分けて考えると原因を特定しやすくなります。

内部リンク切れ・URL変更漏れ

サイトリニューアルやページ移動、記事の統廃合を行った際に、社内の他のページから旧URLへのリンクが残ってしまうケースです。ナビゲーションメニューやフッター、関連記事リンクなど、目に付きにくい箇所に残存していることが多く、気づかないままアクセスされ続けることがあります。

外部サイトからの誤ったリンク

他社サイトやブックマーク、SNSの投稿などが、削除済みまたは変更済みのURLをリンクしたまま残っているケースです。自社でコントロールできない箇所からのアクセスであるため、リダイレクト設定などサイト側での対応でカバーする必要があります。

クローラーやbotによる存在しないURLへのアクセス

検索エンジンのクローラーが古いURLを再訪問したり、悪意のあるbotが存在しないパスへ機械的にアクセスを試みたりするケースです。人間のユーザーによるアクセスではないため、GA4の指標としては本来除外して考えるべきノイズですが、計測設定によってはこれらのアクセスもページビューとしてカウントされてしまうことがあります。

これらの原因は単独で発生することもあれば、複数が同時に絡み合っていることもあります。まずはどの種類の404が自社サイトで起きやすいか、心当たりのある範囲から確認していくのが現実的な進め方です。

自社の404がGA4計測に影響していないか確認する視点

本格的な調査に入る前に、まずは簡易的な視点で自社サイトの状況を確認してみることをおすすめします。

  • 404ページのタイトルタグが、他のページと明確に区別できる文言になっているか
  • GA4のレポートで、404ページらしきタイトルやパスを含むアクセスがどの程度存在するか
  • 直近でサイトリニューアルやURL変更、ページ削除を行った時期と、数値の違和感が出始めた時期が重なっていないか

これらを確認するだけでも、404エラーが計測データに影響している可能性がどの程度あるか、大まかな見当をつけることができます。

より具体的にGA4上で404アクセスを洗い出す方法や、ユーザー体験の改善につなげるための調査手順については、以下の記事で詳しく解説しています。自社サイトで実際に404の影響を確認したい方は、あわせてご覧ください。

GA4の計測データの信頼性は、こうした地道な確認作業の積み重ねによって初めて担保されるものです。数値の違和感を放置せず、原因を一つひとつ切り分けていくことが、正確な意思決定につながります。

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