モバイルサイトのナビゲーションでよくある失敗と改善のコツ
2025年10月13日
モバイルサイトのユーザー体験を大きく左右するのがナビゲーション設計です。 画面幅が狭いため、PCサイトの感覚でメニューを作ると「どこに何があるかわからない」「タップしづらい」といった問題が起こりがちです。 本記事では、モバイルサイトのナビゲーションでよくある失敗例と、それを改善するための実務的なコツを解説します。
よくある失敗例
1. メニューが見つからない
ハンバーガーメニューを小さすぎるアイコンで隠してしまい、ユーザーがメニューを開けない。 「そもそもメニューがあることに気づかない」というのは典型的な失敗です。
2. メニュー階層が深すぎる
2階層以上のメニューを多用すると、スマホではタップやスクロールが煩雑になります。 ユーザーが目的のページに到達する前に離脱してしまうケースも多いです。
3. タップ領域が狭い
リンクやボタンのタップ範囲が小さく、誤タップを誘発する。特にリンクが密集しているとユーザーのストレスが大きくなります。
4. PCサイトのメニューをそのまま流用
テキストリンクを横並びに並べるなど、PC前提のUIをスマホに持ち込むとレイアウトが崩れ、使いづらさにつながります。
改善のコツ
1. メニューの存在をわかりやすく示す
ハンバーガーメニューは一般的になりましたが、必ずしも万能ではありません。 「メニュー」「カテゴリ」といったラベルを添えることで、迷いを減らせます。
2. 情報はできるだけフラットに
モバイルでは階層を深くするのではなく、主要カテゴリをフラットに並べる方が使いやすい場合が多いです。 重要な導線はトップから1タップでアクセスできるようにしましょう。
3. タップ領域は十分に確保
一般的な指先サイズを考慮し、ボタンやリンクは少なくとも40px程度のタップ領域を確保します。 余白を設けることで誤タップを防ぎ、操作のしやすさを高めます。
4. 固定ナビゲーションを活用
重要なメニューやアクションは、画面下部に固定しておくとアクセス性が向上します。 ただし固定要素が大きすぎるとコンテンツを圧迫するため、バランスが重要です。
5. 検索機能を補完的に提供
ナビゲーションで全ユーザーのニーズをカバーするのは困難です。 目的の情報にすぐアクセスできるよう、検索窓をわかりやすい位置に配置することも有効です。
まとめ
モバイルサイトのナビゲーションは「見つけやすさ」「操作のしやすさ」「最短で目的に到達できる導線」がポイントです。 階層を深くしすぎず、主要な情報をフラットに配置し、タップ領域を広くすることで、ユーザー体験は大きく改善します。 迷わせないナビゲーション設計こそが、モバイルでのCVR向上につながります。