UTMパラメータ、8割が間違える付け方と推奨される設定法

2025年10月 9日

「UTMパラメータを付けているつもりだったけど、データがバラバラになってしまう」 多くの現場でこのような悩みが起きています。 本記事では、UTMを誤用しやすいパターンを“8割がやるミス”として紹介し、さらに実務で活用しやすい推奨設定例を提示します。

よくあるミス “8割がやる” パターン

  • 命名の不統一・大文字小文字混在: “Facebook” と “facebook” が別ソース扱いになる
  • 内部リンクにUTMを付ける: セッション情報を上書きし、正しい流入元が消える
  • ダブルタグ: 同じURLに複数UTMがつき、最後の値で上書きされる
  • 必須パラメータの欠落: utm_campaign を入れ忘れて “(not set)” になる
  • 曖昧/冗長な値: “campaign1” や “test” のように意味が不明
  • 構文エラー: “?” や “&” の使い方を間違え、URLが壊れる
  • リダイレクトでパラメータが消える: CMSやサーバー設定でUTMが削除される

UTMパラメータの推奨命名例

結局どう付けるのが望ましいのか。以下のパターン別ベストプラクティスを参考にしてください。

utm_source(流入元)

  • 例: facebook, instagram, twitter, newsletter
  • NG例: FB, ig, tw(略称や大文字混在で一貫性がない)

utm_medium(媒体の種類)

  • 例: cpc, email, social, referral
  • NG例: paid, sns, mail(人によって意味がブレる)

utm_campaign(キャンペーン名)

  • 例: spring_sale_2025, launch_productX_march
  • NG例: campaign1, test(後から見て何の施策かわからない)

utm_content(クリエイティブ差分)

  • 例: banner_blue, banner_red, cta_top, cta_footer
  • NG例: verA, verB(後から意味を思い出せない)

utm_term(キーワード)

  • 例: running_shoes, ux_tools
  • NG例: keyword1, generic(意味が不明確)

実務でのポイント

  • すべて小文字で統一し、アンダースコアかハイフンを利用
  • 命名ルールをチームで文書化して共有
  • 内部リンクには基本的に付与しない(クロスドメイン遷移など例外のみ)
  • 付与後は必ずブラウザで開き、URLが壊れていないか確認する

まとめ

UTMは小さな設定ミスが大きなデータ汚染につながる要素です。 よくある間違いを避け、今回紹介した推奨命名例を参考にすれば、分析しやすく正確なデータが得られます。 絶対的な正解ではありませんが、推奨パターンをチームで統一すれば、誰が見ても理解しやすいデータ設計が可能になります。

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