"リンクなのかボタンなのか"迷わせないUI設計のコツ
2025年 9月24日
Webサイトやアプリでよくある課題のひとつが、「これってリンク?ボタン?」というユーザーの迷いです。
デザインが曖昧だとユーザーは操作をためらい、離脱や誤操作につながります。
本記事では、リンクとボタンの役割を整理し、迷わせないUI設計のコツを紹介します。
リンクとボタンの役割の違い
- リンク: ページ遷移や別URLへの移動を目的とする
- ボタン: フォーム送信、モーダル表示、フィルター切り替えなど「アクションの実行」を目的とする
つまり、「移動」=リンク、「実行」=ボタンと考えると分かりやすいです。
迷いやすいUIの典型例
- 「詳しく見る」がボタンだったりリンクだったり、サイト内で統一されていない
- テキストリンクにボタン風の装飾をしている
- ボタンに見えるが、実は別ページに飛ぶだけのリンク
- 同じ色や形でリンクとボタンを混在させている
迷わせないUI設計のコツ
1. 見た目で区別する
- リンクは基本的にテキスト+下線
- ボタンは角丸・背景色・シャドウなどで「押せる」印象を出す
- 同じページ内でデザインを統一する
2. ラベルを具体的にする
- リンク:「詳細ページへ」「会社概要はこちら」
- ボタン:「送信する」「検索する」「フィルターを適用」
- 曖昧な「こちら」「詳しく」だけは避ける
3. コンテキストを意識する
- 遷移先があるならリンク、動作を伴うならボタン
- スマホではボタンのサイズ・タップ領域を十分に確保
- アクセシビリティ上も、正しく
<a>
と<button>
を使い分けることが重要
改善事例
例えば「お問い合わせ」導線を考えると:
- 「お問い合わせページへ移動」→ リンク(
<a href>
) - 「フォーム入力を送信」→ ボタン(
<button type="submit">
)
このように整理するだけで、ユーザーに迷いを与えないシンプルなUIになります。
まとめ
リンクとボタンを区別する最大のコツは、
「移動ならリンク、実行ならボタン」という原則に立ち返ることです。
さらに見た目・ラベル・文脈で違いを明確にすれば、ユーザーは迷わず操作できます。
小さな工夫ですが、ユーザビリティとコンバージョン率の改善に直結する重要なポイントです。