GA4とBigQueryを連携して“見える化”する初級ステップ

2025年 9月21日

GA4の標準レポートは便利ですが、「サンプリングが発生する」「保持期間が短い」「細かい行動が見えない」といった制約があります。
そこで役立つのがBigQueryとの連携です。
GA4の生データをBigQueryに保存すれば、SQLで自由に集計したり、Looker Studioでダッシュボード化したりできます。
今回は実際の画面キャプチャをもとに、初級ステップを紹介します。

ステップ1:GA4でBigQueryリンクを設定

GA4管理画面で「BigQueryのリンク」を設定すると、データが毎日BigQueryにエクスポートされます。

  1. GA4の管理画面を開く
  2. 「プロパティ設定」>「サービス間のリンク設定」>「BigQuery のリンク」をクリック
  3. 「リンク作成」でプロジェクトを選択し、保存

▼スクショ①:GA4の「BigQueryのリンク」画面(既にプロジェクトが連携済みの状態)

ステップ2:BigQueryでテーブルを確認

設定が完了すると、1日程度でBigQueryに「events_YYYYMMDD」形式のテーブルが作成されます。
GA4のイベントが1行単位で保存され、event_dateやuser_pseudo_id、event_paramsなど細かいカラムを利用できます。

▼スクショ②:BigQueryに保存されたGA4データ(eventsテーブル)

ステップ3:SQLでデータを集計

BigQueryに保存されたデータはSQLで自由に分析できます。 例えば「日ごとのイベント数」を確認するには以下のようなクエリを実行します。

SELECT
  event_date,
  COUNT(*) AS event_count
FROM
  `your_project.analytics_xxxxxxxx.events_*`
GROUP BY
  event_date
ORDER BY
  event_date;

ステップ4:Looker Studioで“見える化”

BigQueryのデータはそのままでも分析できますが、Looker Studioと接続すればグラフや表にして視覚的に理解しやすくなります。

  • 日別ユーザー数やイベント数を折れ線グラフで表示
  • 流入チャネル別のコンバージョンを円グラフ化
  • キャンペーンごとのパフォーマンスを表形式で比較

まとめ

GA4とBigQueryを連携すると、標準レポートでは見えない「生データ」にアクセスできます。
① GA4管理画面でリンク設定 → ② BigQueryでテーブル確認 → ③ SQLで集計 → ④ Looker Studioで可視化
この流れを踏めば、初級者でも「GA4×BigQuery」を使ったデータ分析基盤をつくれます。
まずは小さな集計から始め、徐々に活用範囲を広げていくのがおすすめです。

コラム一覧