404エラーをGA4でどう調査する?ユーザー体験改善につなげる方法
2025年 9月17日
サイトを運営していると避けられないのが404エラーです。
「存在しないページにアクセスしたとき」に表示されるエラーで、ユーザーにとっては大きなストレスの原因となります。
放置すれば離脱率の増加、コンバージョンの減少、ひいては検索エンジンからの評価低下にもつながりかねません。
そこで今回は、GA4とサーチコンソールを活用した404エラー調査方法と、ユーザー体験改善の具体策を解説します。
404エラーを調査する目的
404エラーは単なる表示不具合ではなく、サイトの問題点を教えてくれる「シグナル」です。
調査することで以下のようなメリットがあります。
- ユーザーが辿り着けないページを特定し、離脱を防ぐ
- 内部リンクや外部リンクの不備を洗い出す
- SEO上マイナス評価を受けるリスクを回避
- サイト全体の信頼性・利便性を高める
GA4で404エラーを計測する方法
GA4では「404ページを閲覧した」というイベントを作成して、エラーの発生状況を把握します。
- 404ページのタイトル(例:「404 Not Found」や「ページが見つかりません」)を条件に設定する
- Google Tag Manager(GTM)で「page_title = 404ページ」と一致したときにイベントを発火
- イベント名を
view_404
などに設定し、page_location
パラメータを送信 - GA4の「イベントレポート」で、どのURLで404が発生しているかを確認
特に重要なのは「どのURLが404になったのか」を記録することです。
URL単位で確認できれば、リンク切れの修正やリダイレクト設定に直結します。
サーチコンソールでの404エラー調査
GA4がユーザー行動ベースでエラーを検知するのに対し、サーチコンソールはGoogleクローラの視点から404を教えてくれます。
両者を併用することで「人が実際に困っている404」と「検索エンジンが問題視している404」を両方把握できます。
サーチコンソールでの確認手順
- サーチコンソールにログインし、「ページ インデックス」レポートを開く
- 「除外」の項目から「見つかりません(404)」をクリック
- Googleがクロールした結果、404と認識したURL一覧が表示される
- リンク元を調べるには「URL検査」で詳細を確認
サーチコンソールは特に「存在しないURLが大量にクロールされている」といった、サイト構造の問題を可視化するのに有効です。
改善につなげるアプローチ
調査で得た情報をもとに、以下のような改善を進めましょう。
- 内部リンクの修正: 古い記事や更新漏れで発生したリンク切れを直す
- リダイレクト設定: 削除したページやURL変更したページには301リダイレクトを設定
- カスタム404ページ: 検索窓・サイトマップ・人気記事リンクを設置し、ユーザーが再探索できるようにする
- 定期モニタリング: GA4のイベントレポート、サーチコンソールの「除外」を月1でチェック
ケース別対応例
- 過去のキャンペーンページが404: 類似サービスページへリダイレクト
- 外部サイトから誤リンク: サイト管理者に修正依頼 or 代替ページにリダイレクト
- ユーザーがタイプミスしやすいURL: 404ページに検索窓を設置して誘導
まとめ
404エラーは単なる「エラーページ」ではなく、ユーザー体験改善のチャンスです。
GA4で実際のユーザーが遭遇している404を調べ、サーチコンソールでクローラ視点の404を把握し、両方を組み合わせて改善していきましょう。
調査して終わりではなく、リンク修正・リダイレクト・カスタム404設計など具体的なアクションに落とし込むことが大切です。
404を放置しない運用こそが、SEOとユーザー体験の両立につながります。