流入元がわからない?GA4で参照元・メディアを正しく見る方法

2025年 9月 4日

Google Analytics 4(GA4)を導入した多くの方が最初につまずくのが「流入元(参照元/メディア)の見方」です。 ユニバーサルアナリティクス(UA)ではレポートに分かりやすく表示されていましたが、GA4では画面構成や指標の考え方が大きく変わったため、「どこを見れば流入経路がわかるのか」と迷う人が少なくありません。 本記事では、GA4で流入元を確認するための基本手順と、チャネル分類を使った理解の仕方を解説します。

参照元/メディアを見る基本

もっともシンプルな方法は、GA4の標準レポートを使うことです。 管理画面の左メニューから「レポート」→「集客」→「トラフィック獲得」を開くと、参照元やメディアごとのセッション数を確認できます。

この画面では「source / medium」という組み合わせで流入元が表示されます。たとえば以下のような表記です。

  • google / organic … Google検索からの自然流入
  • twitter.com / referral … Twitterからの流入
  • (direct) / (none) … ブックマークや直接入力など参照元不明

ここを見れば、自社サイトに「どこから人が来ているのか」を大まかに把握することができます。

チャネル分類で全体像をつかむ

流入元を個別に見るだけでなく、チャネル分類を利用することで全体の構造がわかりやすくなります。 GA4では「デフォルトチャネルグループ」という指標が用意されており、以下のように大きな分類でまとめてくれます。

  • Organic Search(自然検索)
  • Paid Search(広告経由の検索)
  • Organic Social(SNSからの自然流入)
  • Email(メール経由)
  • Referral(外部サイトのリンク)
  • Direct(直接流入)

これを確認することで、「検索からの流入が全体の50%」「SNSからは10%」といった全体傾向を把握でき、どこに注力すべきかが見えてきます。

探索レポートで詳細を掘り下げる

より詳細に分析したい場合は「探索レポート」を使います。 ここでは自由にディメンション(参照元やキャンペーン)と指標(セッション数やコンバージョン)を組み合わせてレポートを作成できます。 例えば「google / cpc」など広告流入だけを抽出して成果を比較する、といった分析も可能です。

特に広告運用やSNS施策を並行している場合は、探索レポートを活用して施策別の流入と成果をセットで確認するのがおすすめです。

結論:GA4でも流入元は正しく見られる

GA4では画面構成が変わったため混乱しやすいですが、流入元を確認する手段はしっかり用意されています。

  • まずは標準レポートの「トラフィック獲得」でsource / mediumを確認する
  • 次にチャネル分類(デフォルトチャネルグループ)で全体の傾向を把握する
  • 必要に応じて探索レポートで詳細を分析する

この流れを押さえれば、「GA4では流入元がわからない」という悩みは解消されるはずです。

まとめ

GA4で流入元を確認する方法は大きく3つあります。標準レポートで全体を確認し、チャネル分類で大きな流れを把握し、探索レポートで詳細を掘り下げる。 これらを組み合わせることで、施策ごとの流入経路を正しく評価できるようになります。

RARE TEKTのコラムでは、このようにGA4の基本操作から実務で使える分析の工夫まで紹介しています。 GA4の設定やデータ活用についてご相談があれば、お問い合わせからぜひご連絡ください。

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