外部サイトもGA4で見たい!おすすめの方法まとめ
2025年 9月 3日
Google Analytics 4(GA4)を使っていると「自社サイトから外部サイトに移動したユーザーの行動も計測したい」というニーズがよく出てきます。 たとえば予約システムや決済サービス、会員管理ツールなど外部サービスを使う場合です。 しかし「外部サイトもGA4で全部見られるのでは?」と考えるのは半分正解で半分誤解でもあります。 本記事では、外部サイトをGA4で計測する方法と、その限界について整理します。
基本:GA4タグが設置されていれば計測可能
大前提として、GA4やGTMのタグが外部サイト側に設置されていれば、そのサイトのページビューやイベントをGA4で計測できます。 つまり「同じGA4プロパティに対して外部サイトにもタグを埋め込む」ことができれば、自社サイトと外部サイトをまたいだユーザー行動を一元的に把握することが可能です。
代表的な例が「クロスドメイントラッキング」です。予約サイトやサブドメインを利用している場合、両方に同じGA4タグを設置し、ドメインを跨いだ遷移を1つのセッションとして扱うように設定します。 この方法を使えば、外部サービスであっても計測対象に含めることができます。
タグがない場合にできること
問題は、外部サービス側にGA4タグを埋め込めないケースです。決済代行サービスやSaaSツールなど、提供元がタグ埋め込みを許可していない場合は、GA4で直接計測することはできません。
この場合にできることは大きく2つです。
- 送客の計測:外部サイトへ遷移する直前のクリックイベントを自社サイト側で計測する。
- 外部サービスのレポートを見る:予約数や購入数は外部サービスが提供する管理画面から取得する。
つまりタグがない状態でGA4に「外部サイト内でのユーザー行動」を直接送ることはできません。できるのは「どれだけ送客したか」を把握することまでです。
iframeでの計測は限定的
一部の外部サービスはiframeを通じて自社サイト内に組み込まれることがあります。この場合でもiframe内が別ドメインで提供されていれば、GA4で中身の詳細を直接追うことはできません。 可能なのは、iframeに埋め込むサービス側が計測タグを用意してくれている場合に限られます。
結論:タグがあれば計測、なければ送客まで
外部サイトの計測に関してはシンプルな結論に集約できます。
- GA4やGTMのタグが外部サイトに設置できる場合:クロスドメイン設定を行い、同じプロパティで一元計測できる。
- タグが設置できない場合:自社サイトからの送客数を計測し、成果データは外部サービスのレポートを参照する。
「外部サイトもGA4で完全に見たい」と考える人は多いですが、実際にはタグの有無が大きな分かれ目となります。 無理に追おうとするよりも、計測できる範囲と外部サービスのレポートをうまく組み合わせて、全体のKPIを管理する方が現実的です。
まとめ
外部サイトの計測は「タグがあるかどうか」で可能性が大きく変わります。 GA4やGTMのタグを入れられるのであればクロスドメイン設定で包括的に計測できますが、そうでなければ送客イベントまでしか把握できません。 その場合は外部サービスのレポートと組み合わせて評価するのがベストです。
RARE TEKTのコラムでは、このようなGA4やGTMを活用した実践的な計測の工夫を紹介しています。 自社の状況に合った最適な計測設計についてご相談があれば、お問い合わせからぜひご連絡ください。