トップページ vs サービスページ、どっちを上位にすべき?SEOとユーザビリティの観点から考える

2025年 8月29日

SEOを進める中で多くの人が悩むのが「トップページを上位表示させるべきか、それともサービスページを上位表示させるべきか」という問題です。 どちらも重要に思えますが、実際に検索で評価されるページは検索意図と自社の戦略によって変わります。 本記事ではSEOとユーザビリティの両面から整理し、最終的にどのように考えるべきかを解説します。

SEOの観点から見るトップページとサービスページ

Googleは検索意図に最もマッチしたページを上位に表示します。 そのため「会社名」で検索される場合はトップページが表示されるのが自然であり、ブランド認知の中心となります。 一方で「サービス内容や課題解決に関するキーワード」で検索される場合には、サービスページが評価されやすくなります。

例えば「SEO支援会社」と検索するユーザーは、会社概要よりもサービスの詳細を求めています。 そのためサービスページが検索結果に出るほうが適切であり、ユーザーにとっても便利です。 SEOの本質は「検索意図に応えること」であるため、ページごとに狙うキーワードを整理し、トップページとサービスページで役割を分けることが重要です。

ユーザビリティの観点から考える

SEOで上位を取っても、クリック後にユーザーが欲しい情報にたどり着けなければ意味がありません。 サービスを探しているユーザーがトップページに飛ばされると、さらにクリックを繰り返さなければならず、離脱のリスクが高まります。 逆に会社概要を調べたいユーザーがいきなりサービス詳細ページに着地すると、情報が散漫に感じられる可能性があります。

ユーザーが検索した意図に合わせて、最短で必要な情報にアクセスできる構造を設計することが、SEOとユーザビリティを両立させる鍵です。

結論:何によって知られたいかで決める

トップページかサービスページか、どちらを上位にすべきかは「自社が何によって知られたいか」によって変わります。

  • 社名で知られたい場合:トップページを強化し、会社そのもののブランドを浸透させる。
  • サービス名で知られたい場合:サービスページを強化し、課題解決の入り口として活用する。

多くの企業にとって現実的なのは、両者を組み合わせることです。 ブランド検索ではトップページが自然に表示されるように設計し、サービス関連キーワードではサービスページを上位に持っていく。 この住み分けによって、ユーザーの検索意図に合った体験を提供できます。

まとめ

SEOにおいて「トップページとサービスページのどちらを上位にすべきか」という問いには、単純な答えはありません。 重要なのは「自分たちが何によって知られたいか」という認知戦略を明確にすることです。 社名を広めたいならトップページ、サービスを直接売りたいならサービスページ。 そして両方をバランスよく強化することが、SEOとユーザビリティの両立につながります。

RARE TEKTのコラムでは、今後もこのようにSEOやUXの現場で役立つ考え方を発信していきます。 実際の改善や戦略についてご相談がありましたら、お問い合わせからお気軽にご連絡ください。

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